AIによる画像生成は、今や多くの企業で実践されています。
今や会議やプレゼンで使う資料の作成・広告物の制作・コンセプトアートなど、さまざまな場面で用いられるようになりました。
しかし「専用ツールを使うほどではないが、すばやくラフを確認したい」という場面で、どのツールを使えばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
Perplexityは、画像を完成させるツールではなく、完成までのプロセスを速めるツールです。
高度なリサーチから画像生成までを同じ画面で完結できる点が、ほかの画像生成AIにはない最大の強みです。
本記事では、Perplexityによる画像生成について解説します。
Perplexityで利用できる生成モデルや、よりうまく活用するポイントなどについてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
Perplexityとは

Perplexityは、従来の検索エンジンと生成AIを融合させた「AI回答エンジン」です。
Google検索のようにリンクの羅列を提示してユーザーに探させるのではなく、Web上の最新情報をリアルタイムでリサーチし、構造化された回答を直接提示します。
Perplexityの最大の強みは、情報の透明性と信頼性です。
回答の随所にソースへのリンクが明示されるため、信頼性が高い情報を得られるだけでなく、ハルシネーションの有無をすぐに確認できます。
また、回答に対してさらに質問を重ねる対話型リサーチが可能で、複雑な調査業務の時間を劇的に短縮できる点も特徴です。
一般的にPerplexityは情報収集で用いられることが多い一方、画像生成機能も搭載しています。
そのため、画像制作の業務においても、大いに役立つ生成AIです。
Perplexityの特徴
Perplexityの特徴は以下のとおりです。
| 特徴 | 詳細 |
| リアルタイム検索とLLMの融合 | インターネット上の最新情報をリアルタイムでクロールし、その結果を大規模言語モデル(LLM)が要約できる。一般的な生成AIが抱える「数年前のデータまでしか知らない」といった問題を解消しており、今日起きたニュースや最新の市場動向についても、極めて鮮度の高い回答を得られる。 |
| 圧倒的な透明性とソースの明示 | AIの回答の根拠となったWebサイトが番号付きで示されるため、ユーザーはワンクリックで元の記事を確認できる。また、ハルシネーションを防止しやすい。 |
| Pro Search | 単に質問に答えるだけでなく、AI側からユーザーに対して「何を知りたいのか」を逆質問してくる機能。曖昧な問いに対し、より具体化する質問をAIから確認することで、検索の意図を正確に反映した高度な回答を得られる。 |
| Pages | リサーチした内容を、そのまま美しいWeb記事のような形式で公開・共有できる機能。収集した情報をドキュメント形式でまとめ、画像やセクションを追加してレポート化できる。 |
| Focus | 検索対象を特定のソースに絞り込む機能。「Academic(論文)」や「YouTube」、「Social(Reddit)」などを選択することで、ノイズを排除し、目的に対して精度の高い回答を効率的に得られる。 |
上記のとおり、Perplexityは検索・要約に関する機能が充実しています。
そのため、情報収集に活用したり、プロセスを加速させるラフ用途ツールとして利用したりするケースが一般的です。
つまりPerplexityは「何かを完成させるツール」ではなく、「完成までの初動を速めるツール」としてもっとも力を発揮します。
この特性を理解したうえで活用することが、Perplexityを使いこなすうえで重要なポイントです。
Perplexityの商用利用のルール
Perplexityで生成した画像の商用利用は、ユーザーが加入しているプランの内容によって可否が異なります。
それぞれ以下のように設定されています。
| 加入しているプラン | 商用利用の可否 |
| ・法人向け無料プラン ・個人向けProプラン ・個人向けMAXプラン | 商用利用不可。 個人利用のみ可能。 |
| ・Enterprise Proプラン ・Enterprise Maxプラン | 商用利用可能。 |
上記のとおり、Perplexityで生成した画像の商用利用は、法人向けの有料プランでのみ許可されています。
法人向けの無料プランや個人向けの有料プランだと、生成した画像の商用利用ができないので、業務で利用する際は注意しましょう。
万が一商用利用のルールに違反すると、ペナルティを受ける恐れがあります。
Perplexityの画像生成モデル

Perplexityは複数の画像生成モデルが利用できます。
利用できる生成モデルは以下のとおりです。
- GPT Image1
- Nano Banana
- Seedream4.5
- FLUX.1
- DALL-E3(Proプラン以上のみ)
- Stable Diffusion XL(Proプラン以上のみ)
- Veo3.1(Proプラン以上のみ)
Perplexityは多様なAIモデルにアクセスできるため、用途に合わせて利用できるのが魅力です。
ただし、一部のモデルは有料プランでしか利用できません。
Perplexityの料金プラン

本章では、Perplexityの料金プランや、無料・有料版の違いについて解説します。
なお、商用利用の可否はプランによって異なります。
詳細は前述の「Perplexityの商用利用のルール」を参照してください。
Perplexity無料版
Perplexityは無料で利用できるAIですが、機能に一部制限があります。
それぞれの制限は以下のとおりです。
| 機能 | 制限 |
| 使用可能モデル | 標準モデルのみ |
| 画像生成 | 不可 |
| Pro Search | 1日5回程度まで |
| ファイルアップロード・解析 | 回数制限あり |
| データ学習設定 | 不可 |
| データ共有 | 不可 |
無料版はクイック検索こそできますが、Pro Searchや画像生成ができません。
そのため、画像生成に用いるなら有料版に限られます。
Perplexity有料版
Perplexityの有料版には、以下の料金プランがあります。
| プラン名 | 料金 | 詳細 |
| Enterprise Proプラン | 月額40ドル(年払だと月額34ドル) | ・入力内容が学習に利用されない。 ・Perplexity Computer へのアクセスで複雑なタスクを自動化 ・事後学習された最新のAIモデルにアクセス可能 ・Web・ファイル・アプリケーションを横断して検索 ・PitchBookやStatistaなどのプレミアムソースからの引用 |
| Enterprise MAXプラン | 月額325ドル(年払だと月額271ドル) | ・Enterprise Proのすべての機能が利用可能 ・Perplexity Computer の月次クレジットで複雑なタスクを自動化 ・最先端のAI推論モデルを利用可能 ・複数のAIモデル間で回答を比較可能 ・新機能を優先的に利用可能 |
より高度な画像生成を行うなら、最新版のAIモデルが利用できる有料版が最適です。
特にEnterprise MAXプランは優先的に最先端のAIモデルや新機能を利用できます。
また、Enterprise Pro・MAXプランは入力した内容がAIの学習に利用されません。
そのため、業務に関連する社外秘の情報を入力しても漏洩するリスクを減らせます。
なお、Perplexityは年払いで加入すると料金が割引されます。
長期的な運用を想定しているなら、年払いでの加入が最適です。
Perplexityで画像生成するメリット

Perplexityによる画像生成には、以下のメリットが期待できます。
- テキスト入力で簡単に画像生成できる
- さまざまな作風の画像を生成できる
- 複数のAIモデルを組み替えられる
- リサーチと画像生成を同じ画面で完結できる
- 動画生成も可能
メリットを把握することで、Perplexityを導入した際の効果をイメージしやすくなります。
テキスト入力で簡単に画像生成できる
Perplexityでの画像生成は、直感的な操作が特徴です。
チャット形式で指示を出すだけで、AIが文脈を汲み取って画像を出力してくれます。
複雑なプロセスが発生しないため、初めて生成AIを利用する人でも簡単に画像生成できます。
加えて、PerplexityはDALL-Eのような高度な生成モデルを利用しているため、高い推論能力を持っているのが特徴です。
前後の文脈を踏まえて思考できるので、抽象的な指示でも画像を生成できます。
さまざまな作風の画像を生成できる
Perplexityなら、用途に合わせたさまざまな作風の画像を生成可能です。
写真・フラットデザイン・水彩画風・3Dレンダリングなど幅広いスタイルの画像を生成できます。
もちろん、企業のブランドイメージに合わせたトーン&マナーの統一も、スタイルを指定するだけで容易に実現できます。
プレゼン資料・SNSのバナー広告・イメージボードなど、用途に合わせた使い分けができるので、作業の効率化が可能です。
特に、ブランドのトーン&マナーをプロンプトで指定すれば、世界観を統一したコンセプトラフを短時間で複数パターン生成できます。
デザイナーへの発注やクリエイティブの方向性検討など、スピードが求められる場面での活用に適しています。
複数のAIモデルを組み替えられる
Perplexityは、AIモデルをDALL-E 3・Stable Diffusion・FLUX.1などから自由に選択・組み替えが可能です。
AIモデルごとに「文字の再現性に強い」「芸術的な表現に長けている」といった特性があるため、タスクに合わせて使い分けられます。
また、複数のラフを作成する際に、AIモデルごとの傾向をチェックし、自身のイメージにより近いものを選べるのも魅力です。
特定のサービスに縛られず、常に最先端のモデルを試せるのは、Perplexityを利用するうえで重視すべきメリットです。
リサーチと画像生成を同じ画面で完結できる
Perplexityなら、強力なリサーチ機能と画像生成が統合されているため、情報収集からビジュアル化までを同じ画面で完結できます。
例えば、「最新の市場データを調査し、その結果に基づいた正確な図解やイメージ画像を即座に生成する」といった使い方が可能です。
この特性を活用すれば、プレゼンや会議で利用する資料作成のクオリティを高められます。
また、画面の切り替えやデータの転送といった細かな手間を排除できるので、作業時間を大幅に短縮できます。
検索能力の高さを画像生成に組み合わせられるのが、Perplexityの最大の強みです。
動画生成も可能
Perplexityは画像だけでなく、テキストや画像から数秒の動画を生成する機能も備えています。
動画生成に利用できるAIモデルはVeo3.1のみですが、プレゼン資料へのアイキャッチ動画の挿入や、SNS向けのプロモーション動画の試作などに利用するうえで有用です。
なお、生成できる動画は最長8秒までですが、今後のアップデートによってさらなる機能の向上が実現する可能性があります。
Perplexityで画像生成するデメリット

Perplexityで画像生成を実施する際は、以下のデメリットに注意しましょう。
- 画像のクオリティがあまり高くない
- プランによっては利用制限が厳しい
Perplexityを活用するうえでも、デメリットを把握しておくことは重要です。
画像のクオリティがあまり高くない
Perplexityは検索に特化したAIであるため、専用の生成AIと比較すると、画像のクオリティがあまり高くない点には注意が必要です。
特に最新モデルを利用できないプランだと、画像生成の精度自体が低いので注意が必要です。
Enterprise MAXプランのような上位プランであれば、DALL-E3のような優れた生成モデルを利用できます。
しかし、Perplexityには画像の編集機能が搭載されていないため、専用の生成AIと比較すると画像の修正やクオリティ向上には手間がかかります。
生成される画像のクオリティにこだわりたいなら、専用の生成AIや編集ツールを利用することがおすすめです。
プランによっては利用制限が厳しい
Perplexityは先述したようにプランの内容によっては、厳しい利用制限が発生します。
特に無料版は画像生成機能がそもそも利用できないため、必然的に有料版に加入するしかありません。
しかし、有料版の料金設定は決して安価ではないうえに、無料版で画像生成の精度をチェックすることもできません。
画像生成のためにPerplexityを導入する際は、費用対効果を慎重に検討する必要があります。
Perplexityの使い方

本章ではPerplexityの使い方について解説します。
Perplexityを使用する際の手順は以下のとおりです。
- アカウントを登録する
- プロンプトを入力する
- 必要があれば画像を修正する
それぞれ順番に解説します。
アカウントを登録する
Perplexityはテキスト生成や検索で利用するだけならアカウント登録がなくても可能です。
しかし、画像生成を行う際は有料プランに加入するためにも、アカウントを登録しなければなりません。
アカウント登録は公式サイトで必要事項を入力すれば完了です。
なお、GoogleやAppleのアカウントとの連携も可能です。
アカウントを登録すると料金プランの選択に入るので、任意のプランに加入しましょう。
プロンプトを入力する
Perplexityの画像生成はプロンプトをテキストで入力するだけです。
Perplexityは日本語への対応力が高いため、日本語でプロンプトを入力しても問題なく画像を生成してくれます。
また、既存の画像をアップロードすれば、画像生成の精度をより高められます。
ただし、既存の画像の利用は著作権侵害のリスクを高めるので注意しましょう。
必要があれば画像を修正する
Perplexityが生成した画像を修正する場合は、再度プロンプトを送りましょう。
この際、修正したい場所を具体的に指示するとスムーズに修正できます。
もちろん、修正のプロンプトもAIで作成しておけば、より効率的な作業が可能です。
Perplexityで画像生成する際のポイント

Perplexityで画像生成する際は、以下のポイントを意識するとスムーズに進められます。
- 具体的なプロンプトを作成する
- 英語でプロンプトを入力してみる
- ほかの画像生成AIの補助ツールとして使う
- 生成した画像の最適化は必ず行う
いずれも作業効率が大きく変わる要素です。
具体的なプロンプトを作成する
Perplexityに限らず、AIで画像を生成する際は具体的なプロンプトを作成することが重要です。
モチーフ・雰囲気・構図・アングルなどを具体的に指示することで、イメージしている画像をより実現しやすくなります。
もし、最適なプロンプトが思いつかない場合はPerplexityのテキスト生成を利用しましょう。
AIに最適なプロンプトを作成してもらえば、そのまま画像生成に流用できます。
加えて、ネガティブプロンプト(あらかじめ画像内に入れたくない要素を指定するプロンプト)を利用すると、イメージにより近い画像を生成しやすくなります。
プロンプトの具体化・ネガティブプロンプトの双方を組み合わせることが、より高度な画像生成を実現する第一歩です。
英語でプロンプトを入力してみる
Perplexityは日本語への対応力が高いですが、AI本体や生成モデルの学習データには英語が使われているため、英語でプロンプトを入力した方が精度が高まる場合があります。
どうしても理想通りの画像生成ができない場合は、英語でプロンプトを入力してみましょう。
英語のプロンプトは翻訳ツールを使ったり、生成AIで翻訳したりすれば簡単に作成できます。
ほかの画像生成AIの補助ツールとして使う
Perplexityをほかの画像生成AIの補助ツールとして使う方法もおすすめです。
そもそもPerplexityは画像生成に特化した生成AIではありません。
そのため、より高度な画像を生成する場合、現在搭載されている機能だけでは限界を迎える恐れがあります。
しかし、Perplexityはほかのツールで画像を作成する前のラフ確認として活用できます。
例えば、以下のように利用してみましょう。
- 専用のAIで広告素材を生成する際にPerplexityでコンセプトを作成する
- デザイナーに発注する前にイメージを視覚化する
上記のようにPerplexityを利用すれば、画像生成AIのクレジットを節約したり、取引先との打ち合わせをスムーズに進められたりできます。
Perplexityならではの高い検索能力も活用すれば、業務フローの効率化にもつながります。
生成した画像の最適化は必ず行う
Perplexityで生成した画像をWebサイトに掲載するなら、画像の最適化を実施しましょう。
容量・サイズ・フォーマットなどを最適化しなければ、Webサイトの表示速度を低下させる恐れがあります。
Webサイトにおいて、表示速度は快適さを左右する重要な要素です。
表示速度が低いWebサイトは閲覧に時間がかかるため、ユーザーは不快感を覚え、離脱することにつながります。
当然、ユーザーが離脱しやすいWebサイトはコンバージョンにつながらないため、収益の低下を招く事態になりかねません。
また、表示速度はSEO評価にも大きく影響します。
検索エンジンの最大手であるGoogleは、SEO評価を決定するうえでCore Web Vitalsと呼ばれる指標を導入しています。
この指標は、表示速度が直接的に影響するLCP(最大コンテンツの描画時間)が重要視されているのが特徴です。
そのため、自社が掲載した画像によって表示速度が低下すれば、SEO評価が悪化するリスクが高まります。
Perplexityで生成した画像を適切に運用するためにも、最適化は必ず実施しましょう。
Perplexityで生成した画像の最適化にはImgixを使おう

Perplexityで生成した画像を最適化する際は、Imgixを活用しましょう。
Imgixは簡単な操作で利用できる画像最適化サービスです。
パラメータを設定するだけでサイズ・容量・フォーマットなどを調整できるうえに、AIが搭載されているので作業全体を自動化できます。
Imgixなら最適化に要する手間や時間を大幅に減らせるため、作業時間の短縮・効率化が可能です。
また、Imgixは画像CDNとしても活用できるサービスです。
CDNとは「Content Delivery Network」の略称であり、コンテンツを高速かつ安全に配信できるネットワークです。
Imgixはコンテンツを高速で配信できるうえに、セキュリティの強化により、Webサイトの安全性も高められます。
このように、Imgixは画像の最適化に加え、Webサイトのパフォーマンス向上にも役立ちます。
ぜひ導入をご検討ください。
まとめ:Perplexityは制作プロセスを速める画像生成AIの入口

Perplexityは検索能力が高く、情報収集などにおいて活躍できる生成AIです。
画像生成にも利用できるなど、さまざまな場面で活躍できます。
一方で、Perplexityは画像生成に特化したAIと比較すると、機能面で不足があることは否めません。
複数の生成モデルを利用できるとはいえ、画像生成に限定した運用を想定している場合は、慎重に検討しましょう。
Perplexityの画像生成をビジネスに取り入れる際は、ラフを作成したり、イメージを具体化したりするためのツールとして活用するのがおすすめです。
高い検索能力を活かし、最新の情報を画像生成で視覚化すれば、より質の高い資料やイメージボードを作成できます。
また、生成した画像をWebサイトに掲載するなら、Imgixと併用しましょう。
画像を最適化できるうえに、CDNとしても機能するため、Webサイトのパフォーマンスを向上させられます。












