Imgixとは?特徴や導入メリット、導入方法を解説

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Webサイトの画像が適切に管理されていないと、ページの表示速度が低下し、ユーザーの早期離脱やサイトのSEO評価の低下を招きます。

ページの表示速度に関する課題の解決に役立つのが、画像・動画最適化プラットフォームのImgixです。

本記事では、Imgixの仕組みや主な機能、メリット、導入時の注意点を解説します。

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Imgixとは?

Imgixとは、画像や動画の最適化や配信を効率化できるクラウド型の画像・動画最適化プラットフォームです。

例えば、商品画像のURLにパラメータを追加するだけで、PC・スマートフォンそれぞれに適したサイズやフォーマットの画像を自動で生成・配信できます。AI機能を搭載しており、自然言語で指示することで、被写体に合わせたトリミングや背景処理が可能です。

また、画像を保管しているクラウドストレージやサーバーに接続し、Webサイトやアプリで利用する画像をCDN経由で配信できます。

Imgixを活用すると、画像や動画の表示速度を改善しながら、変換・管理にかかる作業負担を軽減できます。

Imgixの基本的な仕組み 

Imgixは、クラウドストレージやWebサーバーに保存した元画像の保存先をSourceとして設定し、専用URLから加工・配信する仕組みです。元画像を変更せず、URLに指定した条件に応じて画像を新たに生成します。

例えば、以下のようにURLの末尾へパラメータを追加すると、画像のサイズ変更や切り抜き、形式変換を行えます。

https://example.imgix.net/product.jpg?w=800&h=600&fit=crop&auto=format

▶wとh:画像サイズパラメータ、fit=crop:切り抜きパラメータ、auto=format:ファイル形式の最適化パラメータ

生成された画像はImgixのCDNにキャッシュされ、2回目以降はユーザーに近い配信拠点から配信されます。この仕組みにより、1枚の元画像から商品一覧用や詳細ページ用、バナー用など、用途に合った画像を効率よく生成できます。

Imgixと一般的なCDNの違い

Imgixと一般的なCDNはどちらもコンテンツ配信を効率化するために利用されますが、以下のような違いがあります。

比較項目Imgix一般的なCDN
主な用途画像・動画の最適化、変換、配信Webコンテンツの高速配信
画像のリサイズや圧縮URLパラメータで対応可能別途ツールや開発が必要な場合がある
画像・動画の管理Asset Managerで検索や整理、確認ができるストレージや管理ツールを別途用意する場合がある 
セキュリティ機能 HTTPS配信や署名付きURLによる画像・動画へのアクセス制御に対応WAFやDDoS対策などを提供するサービスもある 

一般的なCDNは、画像だけでなく、CSSやJavaScriptなど幅広いコンテンツの配信に利用されます。

一方、Imgixは画像や動画の最適化に強みがあります。単に画像を高速配信するだけでなく、加工や管理まで効率化したい場合に適したサービスです。

Imgixの主な機能

Imgixの主な機能を紹介します。

パラメータ指定による画像最適化

Imgixでは、画像URLにパラメータを追加することで、サイズ変更やトリミング、圧縮などの基本的な最適化処理を行えます。用途ごとに画像編集ソフトで加工する必要がなく、1枚の元画像から表示環境に合った画像を生成できる点が魅力です。

主な最適化機能は、以下のとおりです。

  • フォーマット変換:最適なパフォーマンスとファイルサイズの縮小を実現するため、画像を自動的に最新フォーマットに変換 
  • 品質圧縮:画質を微調整し、視覚的な忠実度とファイルサイズの削減のバランスを取る
  • レスポンシブサイズ変更:画像は自動的にあらゆるアスペクト比に適応し、適切なトリミングと余白のない表示を実現 

よく使用するパラメータをデフォルト設定として登録すれば、画像ごとに同じ条件を指定する作業を省け、制作効率が向上します。

パラメータ指定による自由度の高い画像編集

Imgixは150種類以上の画像編集パラメータを備えており、画像の用途やブランドイメージに合わせて細かく調整できます。画像URLにパラメータを追加するだけで編集できるため、元画像を直接加工したり、用途ごとに複数の画像ファイルを作成したりする必要がありません。

主な編集機能は、以下のとおりです。

  • 露出やハイライト、シャープネスなどを細かく調整
  • プラットフォーム要件に合わせてトリミングやサイズ変更
  • 標準マスク・カスタムマスク機能で、画像の一部を無地にし、ビジュアルを際立たせる
  • 画像にメッセージを付与

専用の画像編集ソフトが不要なため、デザイナー以外でも画像を加工できる点がメリットです。

生成AIによる画像の自動編集・画像生成

Imgixでは、生成AIを活用した画像の編集や生成にも対応しています。

  • テキストから画像生成
  • 画像から動画へ変換
  • オブジェクトの削除や置換
  • 低解像度の画像や写真を高解像度化
  • 車のナンバープレートのぼかし機能

背景やオブジェクトを認識して編集する場合や、新しい画像を作成する場合は生成AI機能が向いています。一方、サイズ変更やトリミング、圧縮など、決められた条件で画像を加工する場合はパラメータ指定が最適です。

定型的な加工にはパラメータ、画像内容を判断する複雑な編集には生成AIを活用することで、作業を効率化しながら幅広いビジュアルを制作できます。 

視聴環境に応じた動画最適化

Imgixは、URLベースのパラメータや生成AIを活用した動画の最適化にも対応しています。

主な対応機能は、以下のとおりです。

  • リサイズ
  • サムネイル作成
  • 多言語字幕
  • 圧縮
  • スケール
  • ウォーターマーク

現在利用しているストレージを接続できるため、動画素材を別環境へ移行する必要がなく、短時間でストリーミング配信を開始できます。

動画クリップやGIFなど5分未満の短い動画に適しており、Webサイト内で使用する動画を用途や視聴環境に合わせて効率よく最適化できます。 

Imgixの料金体系とおすすめの企業

Imgixでは、利用規模や必要な配信量に応じて、以下の6つのプランを用意しています。

プラン月額料金   日本円換算の目安※ 月間クレジット  メディア利用量(最大)配信量(最大)主な特徴おすすめの企業
Starter25ドル/月約4,050円/月100クレジット50GB100GBAI機能を含むプラットフォームの全機能を利用可能小規模なWebサイトやアプリを運営する企業
Basic75ドル/月約12,150円/月375クレジット187GB375GBプラットフォームの全機能を利用可能画像最適化を導入し始めたい小規模チームや、配信量が比較的少ない企業
Midrange150ドル/月約24,300円/月830クレジット415GB830GBプラットフォームの全機能を利用可能Webサイトの成長に伴い、画像・動画の利用量が増えている企業
Growth300ドル/月約48,600円/月1,875クレジット937GB1,875GBAI機能を含む全機能と優先メールサポート複数のWebサイトやサービスを運営し、ビジュアルコンテンツを本格的に拡大したい企業
Growth Plus500ドル/月約81,000円/月3,570クレジット1,785GB3,570GB優先メールサポート大量の画像・動画を扱うEC事業者や大規模な制作チーム
Enterprise個別見積もり個別見積もり利用規模に応じて設定個別設定個別設定SSO、専任担当者、SLAなどに対応大規模サービスを運営し、高度なセキュリティや個別の運用条件を必要とする企業
※日本円は1米ドル=約162円で換算した目安であり、為替レートや決済手数料によって実際の請求額は変動します。
参照:Pricing that scales with you

各プランはメディア利用量やサポート体制などが異なるため、現在の利用量に加え、今後のコンテンツ増加やチーム規模の拡大も踏まえて選ぶことが大切です。

プラン選定に迷う場合は、公式サイトの利用状況を入力するだけで約30秒で最適なプランを提示する機能をご活用ください。

Imgixを導入するメリット

Imgixを導入するメリットを紹介します。

Webサイトの表示速度を改善できる

Imgixを利用すると、画像を自動で圧縮し、閲覧環境に適したファイル形式に変換して配信できるため、Webサイトにおける表示速度の改善が可能です。

Googleは、読み込み速度や応答性、視覚的な安定性を測定するコアウェブバイタルの改善を推奨しています。Imgixは画像の最適化を通じて、表示速度を改善し、Google検索エンジンに評価されるWebサイトづくりに役立ちます。

Webサイトのユーザー体験が向上する

画像最適化によって画像を素早く表示できるようになると、ページの読み込みを待つ時間が短くなり、ユーザーはストレスを感じにくくなります。

また、Imgixを導入すると、スマートフォンやタブレットなど、端末ごとに適したサイズの画像を配信できます。画面幅に合わない画像や必要以上に容量の大きい画像を避けられるため、通信環境に左右されない快適な閲覧体験の提供が可能です。

CDNを別途用意せずに画像を配信できる

ImgixにはCDNが組み込まれているため、画像配信用のCDNを別途契約・構築する必要がありません。

画像を保管しているクラウドストレージやサーバーとImgixを接続すると、変換後の画像がCDNを通じて配信されます。画像の変換からキャッシュ、ユーザーへの配信までをひとつのサービスで管理できるため、配信環境の構築や運用を効率化できます。

Imgixの活用事例

Imgixを実際に導入された企業様の事例を紹介します。

GoogleのWebサイト表示速度スコアが15ポイント改善(一休.com)

一休.comでは、端末やブラウザに応じて画像を最適化するためにImgixを導入しました。

導入後は、毎月60億件を超える画像リクエストを処理しながら、画像の平均応答時間を16ミリ秒まで短縮することに成功しています。また、Webサイトの表示速度を評価するGoogle PageSpeed Insightsのスコアも15ポイント改善しました。

詳細事例はこちら

読み込み時間が全体で平均1.1秒短縮(日本経済新聞)

毎月500万以上の画像を掲載している日本経済新聞社では、画像から顔を正確に切り取り、高速で読み込むためにImgixを導入。レンダリングAPIを活用し、画像URLにパラメータを追加するだけで、画像のトリミングやフォーマット変更、複雑な合成の作成が可能となりました。

結果として画像ファイルの容量をiOSで最大37.7%、Chromeで最大24.7%削減でき、読み込み時間を平均1.1秒短縮しています。

詳細事例はこちら

年間約20日分のエンジニアの作業時間を削減(テレビ東京コミュニケーションズ)

テレビ東京コミュニケーションズでは、番組放送後のアクセス集中に対応し、端末ごとに画像を加工・検証する作業を減らすためにImgixを導入しました。

画像フォーマットと圧縮の自動パラメータを活用することで、ブラウザやデバイスの種類によらず、最適な画像を配信できるようになりました。複数デバイスの画像管理を効率化でき、年間約20日分のエンジニアの作業時間削減に成功しています。

詳細事例はこちら

Imgixを導入する流れ

Imgixを導入する際は、以下の手順で進めます。

ステップ1:アカウント登録とソース(GCS/S3など)の接続

アカウントの作成後、管理画面のソースページからAmazon S3やGoogle Cloud Storageなど、画像を保存しているストレージを選択します。バケット名や認証情報を登録し、Imgixが画像を取得できる状態に設定します。

ステップ2:デフォルトの圧縮率やフォーマット(AVIF/WebP)の設定

ソースの詳細ページで画像に適用するパラメータを設定します。例えば、auto=formatを使用すると、閲覧するブラウザに応じてAVIFやWebPなどの適切な形式へ自動変換できます。

ステップ3:独自ドメイン(CNAME)の設定

自社ドメインで画像を配信する場合は、Imgixのソースにカスタムドメインを追加し、DNSのCNAMEレコードを○○.imgix.netへ向けます。独自ドメインでHTTPS配信を行う場合は、SSL証明書の設定も確認しましょう。

ステップ4:Asset Managerを活用した運用とURLパラメータでの呼び出し

Asset Managerを使って画像を検索・整理し、WebサイトではImgixのドメインに画像パスと必要なURLパラメータを付けて呼び出します。表示サイズや圧縮率、トリミング方法などを用途に応じて指定し、正しく表示されることを確認して運用を開始しましょう。

Imgixに関するよくある質問(FAQ)

最後に、Imgixに関するよくある質問を紹介します。

Imgixは無料で利用できますか?

A.Imgixでは、30日間の無料トライアルを提供しています。

Enterpriseを含むすべてのプランが無料で利用可能です。通常契約と同様の機能を使えるため、気になるプランがあればお気軽にご利用ください。

ImgixはWordPressでも利用できますか?

A.WordPress上の画像をImgix経由で自動的に読み込むプラグインのWP ImgIXがあるため利用可能です。

Amazon S3などのストレージに接続し、サイトの画像にImgixのURLを適用することで、見栄えのよい画像を素早く取得できます。導入前には、現在のWebサイト構成で問題なく利用できるかを確認しましょう。

Imgixを利用するには専門知識が必要ですか?

A.基本的な画像加工は、URLにパラメータを追加することで実行できるため、高度な画像編集の知識は必要ありません。 

ただし、ストレージとの接続やWebサイトへの組み込み、独自ドメインの設定には、Web開発やDNS、サーバーに関する知識が必要です。

まとめ:Imgixを活用して画像の最適化と配信を効率化しよう

Imgixとは、画像や動画の最適化・変換・配信を効率化できるプラットフォームです。導入することで、Webサイトの表示速度やユーザー体験の改善に加え、画像の加工・管理・配信にかかる作業負担の軽減が期待できます。

まずは無料トライアルを活用し、自社のWebサイトで表示速度や運用負担、費用対効果がどの程度改善されるかをお確かめください。